今まで生物多様性条約には
「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」
という目標がありました。
しかし、この数値目標のないあいまいな目標では
生物多様性の損失速度を抑えるための具体的な政策を打ち出すことができず、
結果として失敗に終わったことが地球規模生物多様性概況第3版で報告されています。
現在、生物の絶滅が年間4万種という驚異的なスピードで進んでおり、
2050年までにほぼ全てのサンゴ礁がなくなり、
さらに2100年までに生物多様性のなんと90%が失われる可能性まで指摘され、
身近なところではバナナやクロマグロなど
私たちの生活に関わりのある生物の絶滅も危惧されています。
このように生物多様性ががけっぷちに立たされている状況の中、
今年10月に名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、
生物多様性の問題を解決するための今後10年間の新しい目標、
2020年目標が策定される予定です。
2020年目標を策定するにあたり、
あいまいさゆえに失敗した2010年目標の過ちを繰り返してはなりません。
生物多様性の損失速度に歯止めがかからなくなってからでは遅いのです。
それにもかかわらず、日本政府はこの目標に対し非常に弱い提案しかできておらず、
このままでは、私たち自身の未来もがけっぷちにたたされてしまいます。
この新しい2020年目標はがけっぷちの生物多様性を守る上で、
非常に重要な目標であることはもちろん、
私たちユースにとって生物多様性と自分たちの未来のための目標で、
だからこそ私たち未来世代のユースが中心となって行動を起こさなくてはなりません。
それを防ぐためのアクションを起こせるとしたら 『今』 しかありません。
がけっぷちの生物多様性キャンペーン実行委員会は生物多様性を守るため、
2020年目標がより野心的かつ明確な目標となるように、
「2020年までに生物多様性の損失をゼロに!」
というメッセージを掲げております。
これは、生物多様性の損失を生みだす、
生態系の回復力を超えた損失をゼロにするという意味で、
この主張を2020年目標の中に盛り込ませるための活動をしております。